かりゆしの舞

かりゆしの舞

 結婚式・披露宴のオープニングは琉球舞踊で始まる。媒酌人あいさつや乾杯のあと、琉球衣装を身にまとった女性たちが「かりゆしの舞」を舞う。

 沖縄の結婚式・披露宴の幕開けは一般的には「かぎやで風」という踊りが多い。ただ、新郎側の本土からの参列者が多かったので、趣向を凝らして「かりゆしの舞」をお願いした。琉球王朝文化が到達した美の頂点であり、沖縄らしい染色である紅型の衣装を身にまとった軽やかな踊りだ。紅型はたいそう高価だが、踊り手さんたちはもちろん本物の紅型の着物を着用している。この写真には写っていないけれど、三線や鼓、琴、歌を担う地謡が舞台左側に並んで座っている。実はかなりの舞台なのである。

優美なかりゆしの舞

 なお、「かりゆし」というのは「縁起がいい」という意味である。「かぎやで風」は喜びの踊りであり、どちらもめでたい席で踊る。

 沖縄のジャーナリストで詩人の牧港さんを通して琉球舞踊家の一門にお願いしたが、そこまでせずに、結婚する家族の女性たちが即席で琉球舞踊を習って、結婚式・披露宴で踊ることが多い。

 このように、まず琉球舞踊で始まるのが沖縄の結婚式・披露宴なのである。本土では見られない光景ではないだろうか。

沖縄の結婚式・披露宴

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